日本の鉄鋼業界を

動かしていく存在へ

HIDEKI MAKIUCHI

牧内 英樹

鋼材第一本部
厚板・条鋼部 部長

部署は取材時のものです

MISI統合前からこれまでのキャリアは?
私は丸紅入社後、現在の伊藤忠丸紅住商テクノスチールの丸紅側前身会社である丸紅鉄鋼建材に出向となり、10年間を経て丸紅本社勤務に復帰しました。特板課でブリキの輸出業務に携わっている時、丸紅と伊藤忠商事の鉄鋼部門が統合することに。丸紅に残留する選択肢もありましたが、鉄という「産業の米」に対する思い入れと信頼感からMISIへ移籍しました。MISI設立直後は労働組合設立のために3年間の組合専従、初代組合長を務め、2005年に現場復帰するタイミングで米国MISA METAL FABRICATING INC.社(以下MMF社)へ出向。6年間の米国駐在ではMMF社の社長も経験し、2011年に厚板部厚板第二課長として日本に帰任しました。2020年に厚板・条鋼部長に就任して現在に至ります。
長いキャリアの中で
忘れられないエピソードは?
今まで出向や新規事業の立ち上げなど様々なことにチャレンジしてきましたが、中でも米国駐在中の出来事は今でも忘れられません。米国駐在したMMF社はケンタッキー州ルイビルに拠点を置く厚板鎔断会社ですが、南に700マイルほど下ったジョージア州アトランタに建機系の製造会社が多数あることから第2工場の進出を決定、赴任後1年かけてFS※を行った後、MISIとして初めての駐在地に工場設立、従業員50名程度を雇用し操業開始し2年かけ、漸く単月黒字化した翌月にリーマンショックに見舞われオーダーが完全にSTOP、その1年後に第2工場を閉鎖、従業員全員解雇を決断、毎日家族のように新工場操業に力を注いできた仲間を守り切れなかった辛さは一生忘れることができません。

※ 事業やプロジェクトの実施前に、その実現可能性を調査すること。

鉄鋼を扱う魅力とMISIで働く面白さは?
鉄は今後も全世界規模で高いニーズを維持するはずです。先進国ではインフラ関連をはじめ巻き替え需要が継続し、アフリカなどの発展途上国では爆発的な新規の鉄鋼需要が見込まれています。MISIとして独自の販売ルートを確立し、地場の有力企業とのパートナーシップの推進など、可能性は無限に広がっています。現状MISIは総合商社系ではトップを競う立ち位置にあり、取引先との戦略的議論も積極的に行ったり、日本の鉄鋼業界を今後どうしていくかという大命題を同じ目線で議論しています。対外的信頼感が大きい会社というアドバンテージを活かして働けることは、より高いレベルで仕事ができる環境と言えます。
どんな人材を育てたいですか?
鉄鋼に関わる商社パーソンは人気商売的なところがあり、「鉄を売るよりまずは自分を売れ」と常々話しています。顧客からすれば鉄は誰からでも買えるもの。顧客の購買理由に「MISIではなく君から買いたいんだ」と言ってもらえるくらいに人間力を高めてもらいたいですね。中でも重要なのはきちんと人の話を聞く能力です。顧客が話す内容には必ずヒントが隠されており、常にアンテナを高くして顧客が何を訴えているのかを正確に捕える力をつけてほしいと思っています。MISIに話を持ち込めばビジネスがうまくいくと顧客に思っていただければ、必ずリピーターになってもらえます。リピーターになった顧客を飽きさせない提案を継続して出せる人材を育てたいです。
MISIと厚板・条鋼部の未来は?
厚板・条鋼部はEMS(環境マネジメントシステム)に基づいた環境ビジネスに主軸を置いており、全世界のインフラ需要を取り込めるよう注力しています。また建築土木系の仕事は地産地消の形態が多く、全世界の建材需要を捕捉するために今後も積極果敢に取り組んでいく方針です。そのためにもMISIの情報力と販売力を効率的に活かした最適な組織を組成し、日本を代表する鉄鋼商社としてのMISIの地位を一層強固にしたいです。海外の取引先やトレーダーからMISIと組みたいと思わせる人材の宝庫となるべく、社員一人ひとりがレベルアップし続けられる会社でありたいと思っています。
鋼材納入したHudson Yard PJCTの建設現場
MMF アトランタ第2工場での集合写真

MESSAGE TO YOU

新卒で企業を選べるのは今だけ。
あなたの夢の先にMISIを。

転職が当たり前の時代ですが、新卒で企業選びができるのはこれが最初で最後です。この一度限りの機会に自分の全てをぶつけられるか、芯をぶらさず夢に向かって突き進めるかを問われています。これまでの20 数年間の人生をバックボーンにして悔いのない就職活動を送ってください。その夢の先にMISIが存在できるよう、私たちも日々研鑽を積んでいきます。