新規事業で

イノベーションを起こす

ARISA ISHIZUKA

石塚 有紗

自動車鋼材本部
特殊鋼・線材部自動車特殊鋼課

部署は取材時のものです

就職活動で重視したポイントは?
学生の頃から英語や海外文化に興味があり、将来は世界を舞台に活躍したいと考え、商社を中心に就職活動を行っていました。MISIを選んだのは、伊藤忠商事と丸紅の鉄鋼部門が統合して生まれた会社なので面白い仕事ができそうだと感じたこと、鉄鋼は人々の生活の根幹に関わる産業なのでやりがいも大きいのではないかと思ったからです。会社の規模感も大きすぎずアットホームな印象があり、その程良いバランスも気に入りました。
これまでのキャリアパスと現在の業務は?
入社後は自動車鋼材本部総括室に配属され、単体・連結ベースでの予決算策定などを担当しました。2015年に自動車鋼材本部特殊鋼・線材部自動車特殊鋼課に異動し、営業として国内外の自動車排気部品メーカーへステンレス鋼を販売。2016年には短期海外実務研修生としてMISIのビジネスパートナーである米国の企業に派遣され、米国の鋼材加工ビジネスについて学びました。その後、自動車特殊鋼課に戻り、北米、インド、ヨーロッパ向けの貿易ビジネスを手掛けています。現在は日本の鉄鋼メーカーが製造したステンレス鋼を海外の自動車部品メーカーに輸出する業務を担っています。海外とは時差があるので、客先からの日々の問い合わせにはMISIの現地法人、現地コイルセンターのナショナルスタッフ経由で対応し、重要な価格商談交渉や新規商品の拡販について話す際に海外へ出張し、直接打ち合わせを行っています。
印象深い成長体験は?
規制変化に伴い自動車メーカーのお客様から需要が急増し、鉄鋼メーカーの生産が間に合わない事態に陥りました。重量物の鉄は輸送費用がかさむこともあり飛行機で運ばないのが業界のセオリーですが、生産ラインを止める選択肢はなく、完成した材料を飛行機で大量輸送しました。結果的に数億円の費用が発生しましたが、商社としてお客様と鉄鋼メーカーの間に立ち、なんとか費用負担の折り合いをつけることに成功。トラブル発生時は「もう終わりだ、クビかもしれない」と一瞬目の前が真っ暗になりましたが、上司や課、現地法人のメンバーのサポートを得ながらチームでトラブルを乗り越えることができました。またトラブルが発生した際、お客様や鉄鋼メーカーに対して嘘をついたり隠したりせず、その時に成し得る最善の策を真摯に行っていく、という姿勢もこの時に身につけました。
MISIで働く面白さとは?
常に何が起こるか分からないグローバルなビジネスフィールドの中で活躍できる、という点です。皆さんがニュースで目にするような国際情勢の変化の影響を受けながら日々ビジネスを行っている訳ですが、状況の変化に対して「これが駄目ならあれはどうか?」と皆で知恵を絞りながらあれこれと提案を考えている時が一番楽しいです。また直近では、有志の若手・中堅社員が集まり、会社に対して新規事業を提案するワークショップに約3ヶ月間参加していました。MISIにはイノベーションを起こそうと考えている同志がこんなにいるのか、と改めて実感できて嬉しかったです。さらに、私の所属チームは会社から賞をいただき、現在は事業化に向けて具体的な検討を進めているところです。
今後の展望は?
駐在は未経験なので先ずは早く海外駐在を経験してみたいです。海外駐在で国籍や考え方の異なるナショナルスタッフの方々とチームを組み、案件に取り組んでいくことになるため、大変だとは思いますが非常に良い経験になるのではないかと期待しています。また、自分が入社した8年前と比較してMISIを取り巻く環境は大きく変わったと最近特に実感していますが、今後更に変わりゆく世界においても引き続きMISIが価値を提供していけるよう、これまでの常識に囚われない柔軟な考え方を身につけた上で、MISIのビジネスの拡大や、取引先・社会・社員の幸せに貢献できるようなMISIパーソンになりたいです。
加工した鋼板を巻いたコイルと呼ばれるもの
短期海外実務研修派遣先での写真

MESSAGE TO YOU

難題に直面しても、逆境を楽しむ
マインドで乗り越えらえる。

商社の仕事は常に複数の関係者の間に立って行うため、相容れない主張をする関係者を取り持つ場面もよくあります。時にはうまくいかずにモヤモヤする場面もありますが、工夫を凝らしながら調整を行い、ゴールに辿り着けた際の達成感はひとしおです。逆境を楽しめるようなマインドを持った方ならきっと商社の仕事を楽しめると思います。